このページでは、福岡中央美術学長 西嶋正司へのインタビューをご紹介いたします。
福岡中央美術の特徴、デザイン・工芸の魅力などをご紹介します。
福岡中央美術について
——福岡中央美術はどんな学校ですか?
西嶋 福岡中央美術は、福岡市の薬院駅から徒歩3分の場所にある美術専門学校です。経験豊富な講師が多く在籍しており、美大・芸大への進学を希望する多くの生徒が学んでいます。
これを読んでいらっしゃる皆さんは、デザインや工芸に関心があり、大学でより深く学んでみたい、あるいは将来デザインや工芸に関する仕事に就きたいと思っている方だと思います。福岡中央美術は、そのような意欲に満ちた皆さんの可能性を引き出し、将来の夢を実現するための環境が整っています。
——どのような学科がありますか?
西嶋 デザイン・工芸科のほかに、油絵科、日本画科、教育学部系受験科があります。デザイン・工芸科は、美大のデザイン学科や工芸学科に進学するために必要とされる観察力や構成力を身につけることができるコースです。
——福岡中央美術のデザイン・工芸科で教えているのはどんな先生方ですか?
西嶋 美大のデザイン学科や工芸学科で学び、デザイナーやクリエイターとして活躍する経験豊富な講師が多数在籍しています。生徒一人一人と一緒に課題に取り組み、自分たちの経験を元に親身に受験や実技に関するアドバイスを行っています。どんな小さなことでも気軽に講師に尋ねてもらいたいですね。
——福岡中央美術の授業を体験したい人はどうすればいいですか?
西嶋 無料デッサン体験に参加することをお勧めします。ほとんどの方が初心者なので気軽に参加してください。道具の使い方や、描き進め方、モチーフの捉え方などを丁寧に指導しています。講師に受験に関する相談をすることもできます。
——受験以外の活動について教えてください。
西嶋 リフレッシュのためのレクリエーションを行っています。海の家を貸し切ってバーベキュー、スイカ割り、花火をしたり、スポーツ大会を開催しています。ゆっくりとした時間の中で、生徒同士の交流を深めたり、教室とは違った距離で講師と美術の話をすることもできます。
デザイン・工芸科について
——デザイン・工芸の魅力は何ですか?
西嶋 自分の技術やセンスを生かし、自由な発想でアイディアを生み出して新しい価値観を提案できることだと思います。デザインには、広告・ポスターやイラストレーションなどの「平面系デザイン」、ディスプレイ・インテリアや公園・都市計画などの「空間系デザイン」、工業製品やファッションなどの「立体系デザイン」などがあります。インターネットが普及してウェブデザイナーという仕事ができたように、時代の変化に応じて新しい分野が常に生まれているのも魅力の一つです。
「工芸」は、陶芸、木工、ガラスなどの美術作品を制作する分野ですね。工芸の魅力は、古くから伝わる技術や伝統工芸が持つ美しさを現代によみがえらせ、未来に伝えることができることです。伝統工芸の技術を活かしたものづくりは全国各地で注目されていますので、単に伝統を受け継ぐだけでなく、新しいビジネスや地方創成にも繋がる分野ですね。自分が制作した作品を実際に手で触り、素材が持つ質感を感じることができる点も工芸の魅力です。
——福岡中央美術のデザイン・工芸科ではどのようなことを学べますか?
西嶋 美大・芸大のデザイン科や工芸科に進学するための技術や知識を身に付けます。そのために、まずは美大・芸大の入学試験で出題されるデッサンの基礎を学びます。これは入学試験だけでなく、将来プロダクトデザイナーや伝統工芸家といった仕事に携わってからも必要とされるスキルです。そのほかにも平面構成や立体構成などの科目を学ぶことで、大学では勉強できない実技を体験し、すぐれたセンスを身に付けることができます。単に人の模倣することだけでなく、作品を通じて自分自身の感性やアイディアを表現することを学びます。
——デザイン・工芸科の卒業生の進学先はどのような大学がありますか?
西嶋 福岡県内外の美大や芸大に多くの生徒が進学しています。代表的な進学先として、東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、九州大学芸術工芸学部、九州産業大学芸術学部、佐賀大学地域デザイン学部などがあります。
——特に人気の大学はどこですか?
西嶋 東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学などの有名予備校はもちろんですが、地元九州で美術を学びたい生徒には、九州大学芸術工芸学部(九大芸工)や佐賀大学地域デザイン学部が特に人気です。福岡中央美術では、これらの大学の入試対策に特化した「九大芸工対策コース」や「佐賀大学入試対策コース」を開設し、上位合格者も多く輩出しています。
——デザイン・工芸科の卒業生の皆様はどのような分野(仕事)で活躍していますか?
西嶋 企業デザイナー、広告代理店、ゲーム制作会社、アニメーション制作会社、デザイナー、作家、漫画家、クリエイターなど、幅広い分野で活躍しています。中学校や高校で美術の教諭をしている卒業生もいます。美術系の職業は特殊な仕事だと思われがちですが、実際には美大や芸大で学んだ卒業生は一般企業でも広く求められています。福岡中央美術では単に美大や芸大に合格するために必要なことを学ぶだけでなく、社会に出た後に活かせる知識や技術を身に付けていただきたいと考えています。
学長西嶋正司よりメッセージ
——福岡中央美術への入学をご検討の方にメッセージをお願いします
西嶋 大学のデザイン・工芸科に合格するためには、物の特徴を客観的に捉える観察力と、感じたものを作品に表現する構成力が必要不可欠です。福岡中央美術では、生徒のレベルに合わせた指導を受けることができます。美大に進学したいけど何から始めたらいいかわからないという方は是非お問い合わせください。私たちと一緒に、夢の実現に向かって新しい一歩を踏み出しましょう。
福岡中央美術学長 西嶋正司
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西嶋正司福岡中央美術 学長
2000年に福岡中央美術を開校。以後、数多くの生徒を福岡県内外の美大・芸大に送り出す。2013年からは「一般絵画コース」を設立し社会人に広く美術の奥深さを伝える。
「黒田藩砲術陽流勢州会」「柳生新陰流勢州会」の師範としての顔も持ち、日本伝統武道連盟の理事を務める。